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妊娠初期に飲みたいサプリメントまとめ。妊婦さんは鉄分だけでは足りない?

妊娠すると、女性の身体には自分ともう一人新しい命がお腹の中で日々成長することとなり、その課程を見守ることはとても幸せな事です。赤ちゃんが成長するにあたって必要な栄養素は母体から吸収されるので妊婦になるといつも以上に食生活や体調管理に気を配る必要があります。

特に、もともと女性に不足しがちな成分である葉酸や鉄分は、妊娠すると胎児に与える分も踏まえてその必要量が増えるため毎日の食生活だけでは補いきれずに、検診時の血液検査で貧血を指摘される妊婦さんがとても多く、その数は全体の3割ほどにものぼると言われています。

妊娠初期の栄養不足を補うためにサプリメントを取り入れる事を検討する妊婦さんも多いですが、一番気になることが「妊娠初期にどんなサプリを飲んだらよいのか?」ということではないでしょうか。

胎児に影響があったらどうしよう?副作用はないのか?成分は安全なのか?・・・色々気になりますよね。今回は妊婦さんの鉄分不足をはじめ色々まとめてみました。是非参考にしていただいて元気な赤ちゃんを産むためのお役に立てれば幸いです。

妊娠中の妊婦さんが鉄分不足になるのはなぜ?

妊娠が発覚すると妊娠初期の段階で必ず血液検査があり、胎児に影響のある病気にかかっていないか、血中のヘモグロビン値が測定され貧血の有無もそこでわかるようになっています。

女性はもともと、毎月の生理で大量に出血をすることによって、鉄分不足になりやすくそのことによって鉄欠乏性貧血に陥りやすいのです。そのため鉄分の必要量も男性よりも多めなのですが、妊娠するとさらに必要量が増えます
【女性に必要な鉄分量】
非妊娠時(月経がある女性)  10.5mg
妊娠初期・・・・+2.5mg
妊娠中・後期・・・・+15mg
産後・・・+8mg
摂取上限値  4mg
上記の量が必要量となっており、妊娠時には多くの鉄分が必要であることがおわかりいただけたかと思います。

妊娠後や産後しばらくの間も、出産によって大量に失われた鉄分を取り戻すために、非妊娠時よりもたくさんの鉄分が必要とされます。また、母乳育児をする場合には母乳は血液でできていますのでやはり鉄分の必要量も増えます。

妊娠初期にどうしてたくさんの鉄分が必要なのかというと、妊娠し赤ちゃんがお腹の中に入ると赤ちゃんと、胎盤の成長のために体内の血液量が一時的に増えるんですが、急激に増える血液量にたいして血液中に酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンの製造も急ピッチで行われますが追いつかないことが多く、血液自体が薄くなりがちです。

血液の赤い色のもとでもある、ヘモグロビンを作る材料となっているのが鉄分のため、妊娠中は普段よりたくさんの量が必要ということになります。

特に妊娠後期は胎児も大きくなり血液の必要量も増えることから、非妊娠時と比較してなんと40%も血液量が増加するんです。そのため妊娠初期には貧血検査で引っかからなかったけれど、後期の血液検査では貧血を指摘され、その治療のために鉄剤が処方される妊婦さんがとても多いんです。

ですから、妊娠がわかったら意識して鉄分補給に心がけ、貧血にならないように気を配ることが、母体にも胎児にとっても大切なことといえます。

貧血状態になると、頭痛やめまい、立ちくらみ、動悸・息切れ等の症状が出てとてもつらいものですが、自分だけでなくお腹の中の赤ちゃんにも何かつらい思いをさせてしまうのではと心配される方も多いのではないでしょうか?

赤ちゃんの生命力はものすごくて、成長に必要な栄養素はお母さんの体内から優先的に赤ちゃんに送られますので、母体が貧血気味だからといって赤ちゃんも酸素不足になったり、貧血やそれによって成長に影響が出るといったことはないとされています。

ただし、貧血症状が重症化してしまった場合には、赤ちゃんに栄養が行き届かなくなる可能性もあり未熟児・低体重児として生まれる要因になってしまったり、赤ちゃんが虚弱体質になってしまったりといった心配も出てきてしまいます。また、出産の際に微弱陣痛がおきてしまい、帝王切開や陣痛促進剤使用による出産となる可能性もあります。産後にも、子宮の回復の遅れや、母乳は血液からできているので母乳の出が悪くなってしまったりといった心配もあります。

貧血によってふらふらして倒れた際にお腹をぶつけてしまい赤ちゃんに危険が及んだり、体力や抵抗力が弱って風邪をひいたり熱が出たりしてしまったりといった直接ではなくても間接的な影響が出てしまうケースもあります。せっかく授かった大切な命に万が一のことがあっては取り返しがつきませんので気をつけていただきたいです。

妊娠初期の妊婦さんが鉄分補給で気をつけなくてはならないこと

鉄分を補給するためには、基本的には鉄分含有量の多い食品を意識的に取り入れた3食バランスのよい食事が大切となりますが、鉄分は、吸収率がとても低い成分で平均して10%ほどしか吸収されませんので、食事から必要量の多い妊娠時期の全ての量を補うのは難しいかもしれません。

もし、妊娠初期の血液検査で貧血が診断された場合は医師の指示に従って治療を受けていただき、貧血がなかった方もこれから妊娠中期、妊娠後期になってどんどん鉄分が体内で使われることを想定して鉄分サプリも併用して不足分を補っていただくのもよいのではないでしょうか。妊婦に必要な栄養素が凝縮された妊婦さん用の葉酸サプリなどにも、鉄分は必ず含まれています。

鉄分には動物性食品(肉・魚)に多く含まれるヘム鉄と、植物性食品(大豆・野菜)に多く含まれる非ヘム鉄の大きく分けて2種類があり、普段の食事から摂取する鉄分は非ヘム鉄が圧倒的に多いのですが、吸収率が2〜5%ほどで、ヘム鉄は15〜25%ほどなのに対しとても低いんです。

非ヘム鉄を効率よく吸収するためには、タンパク質やビタミンCと同時に摂取することがよいとされています。
それぞれの代表的な食品例をあげてみます。
ヘム鉄・・・・豚・牛・鶏レバー、あさり、かつお、かき、いわし、しじみ、レバーペースト

非ヘム鉄・・・小松菜、ほうれん草、あおのり、きくらげ、大豆(豆腐・納豆・高野豆腐など)
鉄分の多い食品として誰もが知っている「レバー」ですが、鉄分の含有量が他食材に比べて多いので積極的に摂取して欲しいと言いたいところですが、注意すべき点があるんです。レバーにはビタミンAの中でも動物性由来のレチノールが含まれているんですが、過剰摂取すると、胎児が奇形につながるリスクがあるとの報告が多数あるからです。

レチノールは脂溶性で脂には溶けるのですが、逆に水には溶けない性質を持っているので過剰摂取することによって体内に蓄積されやすく胎児の奇形につながるリスクがあるのです。

具体的には3000μg以上が過剰摂取になるとされているのですが、豚レバーには100グラム当たり13000μg、鶏レバーで14000μgと含有量が多めです。また、うなぎやあんこうの肝、うなぎの蒲焼きなどにも多く含まれますので妊娠中はその摂取量に十分気をつけ過剰摂取にならないように注意してください。

同じビタミンAでも植物由来の緑黄色野菜に多く含まれているベーターカロチンは摂取した時に余分な分は外へ排出されるのでリスクが少ないといえるので、厚生労働省も赤ちゃんの細胞分裂や、遺伝子制御に影響があるとして非妊娠時よりも多めの摂取を推奨しています。

ビタミンAは、マルチビタミンサプリやその他のサプリにも含有されている事がありますので、パッケージの裏を必ず確認してもしビタミンAが含まれている場合には十分注意を払うようにしてください。

妊婦さんの貧血治療に処方される鉄剤の副作用について

血液検査で貧血が見られると医師の処方のもと、妊娠中でも服用できる鉄剤が処方されます。

私は妊娠初期には貧血でひっかかることはなかったのですが、予防のため鉄分の含まれた葉酸サプリを飲んでいたので中盤くらいまでは貧血に悩まされることなく順調に過ごしてきました。ところが、妊娠後期に切迫早産で入院し、途中から貧血になってしまい鉄剤が処方されました。総合病院の同じ病室には同じ妊娠後期の妊婦さんが3人入院していましたが全員貧血で同じ薬を飲んでいました。

入院中は、一般の入院患者とは異なる妊婦用の病院食が出るので妊婦に不足しがちな鉄分を意識した特別メニューを3食規則正しくしっかり食べていましたが、それでも貧血になってしまいましたので、食事からだけでは補うことができないんだと実感しました。間食用に鉄分ウエハースや、鉄分グミ、キャンディーなども出ていましたがさほど効果はなかったようです。

鉄剤を飲み始めて、最初に主治医から「飲み始めると便が黒くなるけど、鉄の成分が出ていることによるものだから大丈夫」と言われましたが、実際に本当に黒い便が出てびっくりしました。出産まで鉄剤を飲んでいましたが産後服用をやめたところ便の色は通常に戻りました。

鉄剤は、飲むことで胃腸に刺激を与えそのことによって下痢や吐き気、便秘等の副作用が出ることがあります。

私は、もともと便秘がちだったものが悪化してしまい、妊婦でも飲むことができる便秘薬が同時に処方されました。逆に同室の人は逆に下痢がひどくて吐き気も伴ってしまったようで服用を途中お休みしてました。このような胃腸系の副作用が出るのが鉄剤の特徴で、その症状や程度には個人差があり全く無い人もいれば同室の人のように体質にどうしても合わない場合には服用を断念するケースもあります。

私は、双子妊娠だったので、出産の際に帝王切開が決まっており、妊娠中は血が固まりにくいことから、手術時大量の出血があった場合を想定して、事前に自己血を貯血しておく必要があったのですが、ヘモグロビン値がすれすれでなんとか貯血できましたが、その後貧血症状が進んでしまったという経験があります。

私のような自己貯血をするかどうかは病院によって異なりますが、帝王切開を予定している方は手術時に大量の出血をする可能性もありますので出産前にしっかりと鉄分補給をしておくことが重要といえます。

妊娠初期に飲むサプリの選び方

妊娠中は鉄分不足に陥りやすい理由や対策についてはおわかりいただけたのではないかとは思いますが、食事で補えない栄養を補うためにサプリメントを取り入れる時には以下の項目を是非チェックしてみてください。
特に妊娠初期は葉酸が必要になる為、葉酸サプリは必ずと言ってよいほど必要になります。理想的なのは鉄分が配合されている葉酸サプリを飲んで、貧血が出なければOKですし、
もし葉酸サプリを飲んでも貧血になる様であればサプリメントや鉄剤で補うと良いでしょう。

成分の安全性について

ご存じの通り、妊娠中にお母さんが体内に取り入れたものは赤ちゃんが吸収するので、妊娠中飲み続けるものですから添加物や、原料の安全性についてはとても気になります。パッケージ記載の原材料について不安があるものや避けるようにしましょう。

妊婦でも飲みやすい形状のもの

妊娠初期の悪阻がひどい時期は錠剤を飲むのも正直つらい妊婦さんも多くいらっしゃるかと思います。そんな時に香料が入っていたりすると匂いだけで具合が悪くなったりしますし、飲みにくい形状だと服用することが難しくなりますのでサプリメントの形状にも注意してみましょう。

放射能検査の有無

放射能汚染による胎児への影響を避けるためにも放射能検査がしっかりされたサプリメントを選ぶことが妊娠中にはより安全で安心です。不明な場合は購入前に確認してみましょう。

信頼のある会社

サプリは薬と違って厳密な基準がないこともあり多くの業者が参入しやすいジャンルなので、安全性や品質についてもそれぞれの会社毎の取り組みの度合いに差が出ます。購入後の顧客サポート体制が充実していたり、サプリの原材料の由来や特徴についてしっかりと明示されていたりといった信頼できる会社のものを選びたいです。安さだけに飛びつかないようにしましょう。

ビタミンAの含有の有無

妊娠初期のサプリには各メーカー毎にその吸収をより高めるため、他の成分も複合して含まれていることが多いです。例えば吸収を高めるビタミンCは多くのサプリに配合されていますし、妊婦さん用のものには妊娠中不足しがちなカルシウムや、胎児の成長に必須な葉酸などが同時に含まれた物が多いです。さきほどビタミンAの過剰摂取によるリスクをご説明しましたが、飲もうとしているサプリのビタミンAの含有の有無やその量について必ず確認してください。

鉄分は一日の摂取量目安の上限が決まっており、それを超えて過剰に摂取すると鉄分中毒に陥る危険性があります。赤ちゃんに栄養をたくさんあげたい!との思いから自己判断で大量に摂取したりするのは絶対に避けて必ず目安量を守って飲むようにしましょう。



いかがだったでしょうか。妊娠中は鉄分不足以外にも高血圧・むくみ、蛋白尿などの妊娠中毒症やその他想定外の体調不良が生じる事が多く体調管理が難しく不安に感じることも多々ありますが、それを乗り越えて出産した時の喜びは何にも変えがたいものがあります。

マタニティライフを快適に過ごすためにも、赤ちゃんの健康を考えて日々の栄養バランスには十分気を配り、不足しがちな鉄分はサプリメントを上手に取り入れて補っていただければと思います。万が一ちょっとでも不安な体調変化がある場合は主治医にすぐに相談し無事出産の日を迎えられるように穏やかに過ごしていただければと思います。